冬支度
寒くなりましたね。
ついこの間、晴れ渡る空のもと、梅の仕込みやきのこ狩りを楽しんだりと、
秋の恵みを満喫したばかりだというのに
急に冷え込んだと思ったら、一夜にして雪景色に変わってしまいました。

冬の到来は、必ずくるとわかってはいても
本音を言えばもう少しだけ、秋の風情を楽しむ時間が欲しかったですね。
今年の紅葉は鮮やかさが今ひとつでしたが、それでも、雪をかぶったモミジの赤は
とてもキレイでした。

雨が雪に変わり、忍び寄る肌寒さに、暖房のある部屋から動けなくなると
あぁ、今年も終わりなんだなぁ…と実感します。
北海道の一番いい季節、5月から10月までのたった半年間ではありますが、
数々のイベントや、会合などにも使っていただくようになり、時には遠方から
はるばるここを目指して訪ねて下さる方も居たりして、とてもありがたい思いで
日々の活動に従事することができました。
いつも側面から支援してくれている従姉妹が、こんなことを言っていました。
「建物が、人が訪れてくることに慣れてきたみたい」
あるじなきあとの数年間、ひっそりと立ちすくんでいたかのように見える建物ですが
確かに、年ごとに人の往来が増え、その都度生き生きと元気になってきたような気が
するのは間違いないところです。
その建物の活動も、一段落。
次の春にまた元気に活動するため、冬の厳しさにじっと耐える準備が始まります。
なぜだかいつも、ちょっぴりの感傷と、来年度に向けての静かな闘志のような
ものを感じながら、9回目の冬支度です。
あぁ、この繰り返しを、あと何年続けられるのかなぁ…などと思いながら
今年も一年(半年だけど)、関わって下さった全ての人に、感謝の気持ちで一杯です。
ありがとうございました。