閉館中の旧佐藤医院のこと
12月に入ってからも降雪量は少なく
「これくらいの雪で済んでくれるんだったら、冬もラクなのにねぇ~」
なんていう会話が、あちこちで交わされていた今シーズンです。

そんな願い(?)も空しく、というか案の定というか、ここ数日には
北海道らしい冷え込みと、どっかりと降り積もった雪で、当たり前のように
いつも通りの冬景色となりました。
旧佐藤医院は、例年通り10月いっぱいを以て今季の活動を終了し、来春まで休眠しています。

休眠はしていますが、すっかり活動を停止しているというわけでもありません。
人を招く活動をしないこの時期だからこそできること、黙々、こつこつと
こんなことをしている今日この頃です(笑)
思えば、こういうことをしている時こそ、時間が経つのも忘れて没頭してしまう。
昔むかし、夢中になってやっていた秘密基地づくりの延長そのものですねw
秘密基地づくり、子どもの頃やりませんでしたか?
私は、大好きでした。まちの工場の空き地に入り込んで、ガラクタを「何か」に見立てて空間作りをしたり、親戚の家の物置に寝具や電灯を持ち込んで秘密の小部屋を作ったり…思えば、その延長線上に、この旧佐藤医院の活用が繋がっていると言っても過言ではないかもしれません。
これは当館運営スタッフである彼の領域であり、私の活動ではありませんが、私は私で別の部分で、せっせと自分の秘密基地づくり(比喩ですw)しています。こんな風に、旧佐藤医院は、それぞれの想いや発想で、空間をカスタマイズできる自由が魅力だと思うのです。
当館を訪れて、建物をみて「この空間を、私はこんな風に使ってみたい」と発想を広げてくださる方が中にはいらっしゃいます。旧佐藤医院の間取りは複雑に入り組んでおり、どこかで誰かが何かをやっていても、他が侵食されたり、競合で互いの活動を阻害し合う、というような事態は起こりづらいので、どこかの部屋を独り占めして、自分好みの空間を作り込む、というようなことが可能なのです。そうやって旧佐藤医院をどんどん自分事にして活用して欲しいと願い、サポーター募集の呼びかけなどもしているのですが、実際にはなかなか拡がっていかないのが悩みの種です。独り占め…とは言っても、空間は限られているので「先に手を挙げたもん勝ち」「早い者勝ち」の部分はあります。活動当初から携わっている管理者(しかも親子w)だからこそ、ある程度の自由なカスタマイズを実現できるのであって…確かに、後から参入する人にしてみれば、同じようなコミット感はなかなか発揮しづらいかもしれません。
それでも、同じように秘密基地づくりにワクワクしてしまう人、建物をみているとどんどん発想が膨らんでいく人、そんな同士が現れることを引き続き願っています。
もしも、興味があったらどんな空間か覗きに来ませんか?(ストーブ1コしかないので超寒いですけどw、ご連絡いただければ入れます^0^)